【拘りの素材】
質感、耐久性、経年変化の風合いなど、作るアイテムによって素材の持つ特徴を活かすため、しっかりとオイルの入った厳選したイタリア製の革を中心に使用しています。
植物タンニンで鞣された良質な革は、使用することで光沢を増し色味が深くなります。
正しいお手入れをしていただくことで、末永くお使いいただけます。
DARK END OF THE STREETは良質な革を使い『デザイン』『機能性』と『使い込む』ことを考慮した革製品作りを心がけ、一点一点ハンドメイドで製作しています。
【色】
ブッテーロ・レザ− *クリックすると拡大されます
リスシオ・レザ− *クリックすると拡大されます
【革】
当店では主に「ブッテーロ」と「リスシオ」(ミネルバ・リスシオ、ミネルバ・ボックス)という革を使用しております。
ブッテーロはフランスのアルプス周辺の原皮を使い、イタリア最大の革の生産地でもあるPONTE A EGOLAにあるCONCERIA WALPIER社(以下ワルピエ社)によってなめされた革です。
ワルピエ社のブッテーロは成牛の肩から首にかけての部分(ショルダー)を使用し、イタリア植物タンニンなめし協会が認める最も古典的な植物タンニンなめしの製法で作られ、染料で仕上げるというエコロジー且つ無公害、良質な皮の質感と風合いや染料の持つ透明感を追求しています。
よりナチュラルな透明感を究極的に追求している「薄化粧」ゆえ、細かな爪傷等が付き易いことやトラ(成牛の首周辺に出る皮の模様のようなもの)などは隠れにくいという反面はございますが、素材の「味」の一つとして製品に活かすことで唯一無二の個性ある表情を醸し出します。
使い込むほどに艶が増してくる表情、イタリアならではのナチュラル感溢れる色使いは秀逸です。
ワルピエ社の代表的な革である「ブッテーロ」は、業界では非常に希な革名が一つのブランドとなっています。
同じく主に使用していますリスシオは、風光明媚なイタリア・トスカーナ州のPONTE A EGOLA地域にあるBADALASSI社(以下バダラッシィ社)でなめされた革です。
ブッテーロ同様、成牛の肩から首にかけての部分(ショルダー)を使用し、栗の木等から取れる植物性のタンニンをなめし剤として時間をかけてゆっくりなめす方法をとっており、近代的なクロームなめし(科学薬品なめし)に比べるとコストが高くなりますが、公害面でもより問題が少ない製法と言えます。
バダラッシィ社は規模は小さいながらも、バケッタと呼ばれるイタリア固有の昔ながらの革を専門に作っており近代的な革作りを避けて、時間と手間をかけた革作りをしており、良質な革を愛するメーカーが好んで使用しています。
ブッテーロのなめしと同様に「薄化粧」の染料仕上げを施してありますので、革の表面の小傷やシワ等が隠れにくく、表面がデリケートなため爪傷などが付き易い等の欠点はございますが、使い込むにつれて艶が増し色が濃くなり、革味・革らしさが一層引き立ってきます。
リスシオはカラーによって仕上げの製法が2種類あり、ミネルバ・リスシオはスムース仕上げ(光沢仕上げ)、ミネルバ・ボックス(シワ仕上げ)がございます。
バダラッシィ社のリスシオは大量生産の均一化された人工的な革とは違った、ナチュラルな素材です。
【ノブレッサ・カーフ】/Noblessa Calf
ドイツ国内においてクロム鞣(なめ)し、カーフ判(日本ではキップ判)を専門に鞣している唯一のタンナーの商品です。
厳選された原皮を使い、独自の製法で革作りをしています。
例えば、原皮選びにおいては牛が「何を食べて育ったのか?」という点にまでこだわりを持ち、また鞣しにおいては革の内部のPH濃度を一定にさせる為、鞣した後しばらくエイジングをさせるなど他のタンナーではやらない事も行っています。
その技術から生み出されるこの商品は、もっちりとした感触とふっくらとした表情と凹凸(シボ)が特徴です。
シュリンク・レザーですので、薬品により革を収縮させてさせております。
通常のスムース・レザーに比べおおよそ20~30%革が縮んでおり、その分単価は高くなってしまいます。
しかし、このもっちりふっくらした素材感は他の革には無い魅力となっており、その差は製品にされた時に大きく感じる事が出来ます。
この素材は元々、ヨーロッパのスーパーブランドが要求する基準に従い開発された革ですので、素晴らしい染色技術とヨーロッパの革には珍しく色止め加工が施されています。
その高い技術力の証として、世界最高峰のスーパーブランド(H社に代表される)との間で活発に取引されています。
また、環境問題に厳しいヨーロッパにおいて、多額な費用を掛けて排水処理施設、ごみ焼却施設を完備して環境に配慮している優良なタンナーでもあります。
ドイツならではの安定した上質な革を一度手にして、その感触の素晴らしさを実感してみてください。
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